【ディーゼル】燃料添加剤徹底解説!効果から見るメリット・デメリットを比較!

トラックを仕事柄使用する機会の多い方の中には「燃料添加剤」という言葉をよく聞く事が多いと思います。

実際に「燃料添加剤」という言葉だけを聞いても「どのような効果」や「メリット・デメリット」があるのかを理解している方は意外と少ないです。

そこでこの記事では、トラックに燃料添加剤を使用する理由とメリット・デメリット、ディーゼルエンジンの場合の効果を元整備士が徹底解説します。

トラックに燃料添加剤を使用する理由とは?

トラックに燃料添加剤を使用する理由は「走行中にインジェクターのデポジットを除去する」こと「エンジン本来の性能を回復させる効果」が期待できるからです。

燃料添加剤には「ガソリン車専用の燃料添加剤」「ディーゼル車専用の燃料添加剤」の2種類があります。

トラックの場合、ディーゼルエンジンを搭載した車両が多いため、燃料添加剤を使用する場合には「ディーゼル専用の商品」を使いましょう。

燃料添加剤の効果

燃料添加剤を使用すると以下2つの効果が得られます。

・エンジン内部の洗浄

・燃費改善とエンジンパフォーマンスの回復

それぞれ詳しく解説します。

エンジン内部の洗浄

燃料添加剤には「エンジン内部を洗浄する効果」が期待できます。

また、燃料室や吸排気バルブ、ピストン部分に溜まった「カーボンスラッジ」を洗浄する効果もあり、定期的な使用をおすすめする商品です。

エンジン内部にカーボンスラッジが蓄積すると「ノッキング現象やアイドリング不調」に発展する可能性が高くなります。

エンジン内部の洗浄方法は、燃料添加剤を加えたガソリンでエンジンを始動させるだけの簡単作業です。

燃費改善とエンジンパフォーマンスの回復

燃料添加剤の洗浄効果により、エンジン内部の摩擦抵抗が減り、スムーズな走行に繋がります。

スムーズな走行を実現できれば「燃費向上」や「エンジンパフォーマンスの向上」も期待できるでしょう。

燃料添加剤はトラックが備えている走行性能を回復させる効果もあります。

【意外と簡単!】燃料添加剤を入れる方法

燃料添加剤を入れる方法は簡単です。

燃料添加剤を入れる方法は以下の手順を参考にしてください。

①:燃料添加剤のキャップを開ける

②:燃料添加剤を給油口から入れる

③:10分ほどエンジンを稼働させて燃料と添加剤を混ぜる

燃料添加剤は「燃料タンクの容量に合わせた液量を入れる」ことが重要です。

燃料添加剤は液量が多過ぎても少な過ぎてもいけません。

燃料添加剤を入れる場合には、トラックの燃料タンクを確認して適切な量を入れましょう.

オイル交換前に燃料添加剤を入れる理由とは?

燃料添加剤を入れるタイミングとして多いのが「定期点検時に合わせて」のケースです。

しかし、燃料添加剤を入れるタイミングは、「定期点検前に実施する」ことをおすすめします。

オイル交換前に燃料添加剤を入れる理由は「燃費向上」や「エンジン性能の回復」の2つです。

トラックを使用する場合、仕事の関係上、長距離運転が多くなります。

そのため、定期点検時まで燃料添加剤を使用する期間を待っては、トラックの性能が落ちてしまいます。

トラックの性能を最大限に活かすためにも、燃料添加剤の使用は「オイル交換とは別」に考えましょう。

おすすめのタイミングとしては「3ヶ月に1回」もしくは「オイル交換の1ヶ月前」です。

ディーゼルエンジンのトラックに燃料添加剤を入れる効果

ディーゼルエンジンを搭載したトラックに燃料添加剤を入れる効果は4つあります。

・燃料着火性の改善

・カーボン生産の減少

・スラッジの洗浄効果

・燃料インジェクターの洗浄効果

それぞれ詳しく解説します。

燃料着火性の改善

燃料添加剤は「燃焼効率の改善」が期待できる商品です。

ディーゼルエンジンは「軽油」を動力源にしており、燃料の燃焼効率をいかに高められるかが重要になります。

燃料添加剤を使用すれば、ディーゼルエンジンやレスポンスの性能向上に繋がるため、結果的にエンジン性能が上がりやすくなるでしょう。

カーボン生産の減少

カーボンとは、ディーゼルエンジン内部で不完全燃焼した燃料の微粒子が炭になったものを意味します。

ディーゼルエンジンから排出されるカーボンは、有害物質として環境問題に大きな支障を起こします。

燃料添加剤を使用すれば、カーボンの放出量を削減できます。

スラッジの洗浄効果

ディーゼルエンジンは、エンジン内部で生成されたカーボンが大気中に排出されます。

しかし、一部のカーボンはエンジンオイルと結合してスラッジと呼ばれる固形物を作ります。

エンジン内部にスラッジが蓄積されると「エンジン不調」や「ノッキング現象」の不具合に発展します。

燃料添加剤は、エンジン内部に蓄積されたスラッジなどの固形物を洗浄する効果が期待できるでしょう。

燃料インジェクターの洗浄効果

ディーゼルエンジンの燃料は「インジェクター」と呼ばれるノズルからシリンダー内に噴射されます。

燃料添加剤はインジェクター内部に溜まった汚れを洗浄する効果が期待でき、噴射系統に関係する部品の性能を維持できます。

燃料添加剤を使う3つのメリット

燃料添加剤を使用すると3つのメリットがあります。

・燃費向上

・腐食・サビ防止

・エンジン内部の洗浄効果

1つずつ詳しく解説します。

燃費向上

燃料添加剤を入れる1つ目のメリットは「燃費向上」です。

燃料添加剤には「洗浄効果」があり、エンジン内部の摩擦抵抗が減ることでスムーズな燃焼運動をサポートします。

また、エンジンパフォーマンスが高まることで、エンジン内部の引っ掛かりがなくなり、燃費向上やアクセルレスポンスの改善にも繋がります。

腐食・サビ防止

燃料添加剤には、エンジン内部の「腐食・サビ防止効果」が期待できます。

エンジン内部が腐食・サビが発生すると、修理金額は高額になりかねません。

場合によってはエンジン交換になり、高額な交換費用が請求されるでしょう。

普段からエンジンを正常な状態にするためにも、定期的な燃料添加剤の使用がおすすめです。

エンジン内部の洗浄効果

先ほども説明した通り、燃料添加剤には「エンジン内部の洗浄効果」が期待できます。

エンジン内部を洗浄することで、カーボンスラッジを除去できます。

カーボンスラッジを除去することでエンジンの摩擦抵抗を減少させ、エンジン本来の力を回復させられます。

燃料添加剤を使用する3つのデメリット

燃料添加剤を使用する際には3つのデメリットがあります。

・効果が実感できない可能性も

・車種によって使用できないケースもある

・正しい燃料添加剤を選択しないと故障の可能性も

詳しく解説します。

効果を感じられない可能性も

燃料添加剤は「エンジン内部の洗浄効果」や「燃費向上」などのメリットがあります。

しかし、燃料添加剤を入れても効果を感じられないデメリットも考えられます。

燃料添加剤を入れても、すぐ効果がある訳ではありません。

燃料と添加剤が混合されることで、徐々に効果が得られます。

車種によって使用できないケースもある

燃料添加剤は車種によって使用できないケースがあります。

トラックの場合も同じです。

もし、燃料添加剤の使用を検討している方は、トラックに燃料添加剤を入れても支障がないのかを確認しましょう。

確認せずに燃料添加剤を入れてしまうと、思わぬエンジントラブルに発展する可能性があります。

正しい燃料添加剤を選択しないと故障の可能性も

燃料添加剤はトラックによって推奨される商品が異なります。

「金額が安いから」や「おすすめの商品と記載されている」などの理由で燃料添加剤を選んではいけません。

自分が運転しているトラックに最適な燃料添加剤が分からなければ、公式ホームページやメーカーお問合せ窓口などで、一度確認してみることをおすすめします。

元整備士がおすすめする燃料添加剤【3選】

元整備士がおすすめするトラックに入れる燃料添加剤でおすすめする商品を3つ解説します。

紹介する商品は下記になります。

・【フューエルワン】WAKO’S

・【コンプリートフュエルシステムクリーナー】STP

・【煤殺し】アイテムワン

それぞれのおすすめ添加剤の特徴を下記に分かりやすくまとめました。

【商品名】【商品の特徴】【購入費用】
【フューエルワン】WAKO’S洗浄効果が高く、燃焼室や吸排気バルブに蓄積された汚れを除去する効果が期待できる。2,300円〜
【コンプリートフュエルシステムクリーナー】STP  コンパクトタイプの燃料添加剤で使いやすく、高い洗浄効果も期待できる。2,200円〜
【煤殺し 極】アイテムワン  DPFとインジェクターを1本でメンテナンスできる。ディーゼル車にはおすすめ。8,008円〜

※2023.7.01時点

それぞれの商品について詳しく解説します。

【フューエルワン】WAKO’S

1つ目におすすめする燃料添加剤は【フューエルワン】WAKO’Sです。

ケミカル商品関係の中でも、高い人気と知名度があり、洗浄効果が高く、燃焼室や吸排気バルブに蓄積された汚れを除去する効果が期待できます。

他にも、燃料タンク内の腐食防止効果も期待できるため、トラックにも最適な商品です。

「どんな燃料添加剤を購入すれば良いのか分からない方」におすすめする商品です。

【コンプリートフュエルシステムクリーナー】STP

2つ目におすすめする燃料添加剤は、【コンプリートフュエルシステムクリーナー】STPです。

コンパクトタイプの燃料添加剤で使いやすく、高い洗浄効果も期待できます。

トラックの高性能エンジンが誤作動しないよう作り込まれており、安心安全の燃料添加剤です。

水抜き剤としても使用可能で効果も満足できます。

「使いやすさに特化した燃料添加剤を購入したい方」におすすめする商品です。

【煤殺し 極】アイテムワン

3つ目におすすめする燃料添加剤は【煤殺し 極】です。

【煤殺し 極】は「ディーゼル車のメンテナンスにはドンピシャの商品」になります。

DPFのメンテナンスには「赤」・インジェクターのメンテナンスには「青」

その2つの効果を1本にまとめ、さらに濃縮した商品です。まさに「極」

「様々な効果を1度に得たい方」におすすめする燃料添加剤です。

煤殺しとは→https://dpf-dpd.com/wisdom-bag/post-11816

煤殺し 極→https://susugoroshi.com/susugoroshi_kiwami_track/

まとめ

燃料添加剤はトラックに使用すると様々な良い効果を得られます。

ただし、実際に燃料添加剤を使用する際には「トラックに最適な燃料添加剤を選ぶこと」が何より重要です。

やみくもに燃料添加剤を購入しても、場合によってはエンジントラブルに発展してしまいます。

また、トラックに燃料添加剤を使用する際には「オイル交換前に使用する」ことを覚えておきましょう。

トラックの場合、仕事で使用する頻度が高く、走行距離が多くなりやすい傾向があります。

そのため、燃料添加剤の使用時期をオイル交換の作業時まで待つと「エンジン効率」を最大限に活かしきれません。

燃料添加剤を使用する場合には「タイミング」や「購入する商品」をじっくり検討してから購入することをおすすめします。

この記事の内容を参考にして、トラックに最適な燃料添加剤を選び使用してみてください。

よくある質問

煤殺し赤を6ヵ月以内にまた使用するのは良くないですか?

6ヶ月以内でご使用頂いても問題ございません。※トラック・バス・建機用

煤殺し極ディーゼル乗用車用は1万kmに1回の添加頻度を推奨しています。

対象車両について

輸入車も含め、建機など、ディーゼルエンジン搭載の全ての車両に使用する事できます。

燃料フィルターの交換は必要ですか?

煤殺し青・極をご使用いただく際は、燃料フィルターの交換を推奨しています。

2tトラック車でマニ割りしていますが煤殺し製品を使用しても大丈夫でしょうか。

ディーゼル車であれば、マニ割りされている車両でもご使用が可能です。

燃料タンクが150ℓなのですが給油ごとに煤殺し赤を半分ずつ続けて投入しても大丈夫?※トラック・バス・建機用

半分を2回続けてのご使用で大丈夫です。また150Lであれば1本そのままを1回でご使用頂いても問題ございません。※トラック・バス・建機用

クリーナーと併用しても大丈夫?

弊社で販売しております【煤殺し】シリーズでの併用は大丈夫です。
他社メーカー様の製品との併用はお控えください。燃料がゲル化する恐れがあります。既に他社製品をご使用中の場合、何も添加せず給油を3回満タンにしてお乗りいただいた後にご使用ください。

煤殺しの赤と青を持っているのですが、同時に入れても大丈夫なのでしょうか?

【煤殺し】シリーズでの併用は大丈夫です。

燃料が満タンの状態で添加しても効果あるの?

燃料が満タンの状態でもご利用いただけますが、燃料給油前に本製品を添加して、その後給油することで、製品とよく混ざることで効果を得られやすくなります。

添加してどのくらいで効果が出るの?

お車の状態によりますが、早い方で添加して1日目から感じられるお客様もいらっしゃいます。最低でも1週間程経過を見ていただければと思います。

他社の添加剤をこの間入れたばかりなんだけど...。

他社様の添加剤が残っている状態で「煤殺し」を使用すると、成分によっては化学反応で液体がゲル化し、かえってトラブルにつながる結果になるという調査報告がありました。他社製品をご使用中の場合、最低3回は給油された後に「煤殺し」をご利用ください。

また、急なご入用などの場合は、どの添加剤が問題あるか確認しますので、一度弊社スタッフへご連絡ください。

小型トラックに乗ってるんだけど、タンクが100Lだから3台分あるってこと?※500ml

その通りです。ディーゼルエンジン搭載車両であれば、車種・用途に関わらずご利用いただけます。

お車の状態が良くない場合は、給油毎に連続して添加いただいて問題ございません。

煤殺しに関するお問い合わせ

お気軽にお問い合わせください。

0866-31-6330

受付時間 9:00-19:00 [ 日・祝日除く ]