なぜ、添加剤を使用するのか?その理由と役割や効果を徹底解説!

近年では、ガソリンスタンドやカー用品店や自動車整備工場で頻繁に目にする機会が多くなった自動車のケミカル商品の中で、

燃料系の洗浄剤やエンジンオイルの添加剤は使用することによって、どのような役割や効果を発揮するのでしょうか?

また、ガソリン車、ディーゼル車による種類の違いや、使用することによるメリット、デメリットを踏まえてご紹介致します。

添加剤の効果や必要な理由とは?


添加剤の主成分は「PEA(ポリエーテルアミン)」という物質で形成されており、汚れを溶かす効果があります。
添加剤と一括に言っても様々な種類があり、その使用用途によって役割が変わってきます。

1、酸化防止剤
2、洗浄分散剤
3、粘度指数向上剤
4、摩擦調整剤
5、流動点降下剤
6、極圧剤
7、消泡剤
8、着色剤

などの、様々な成分が配合された添加剤があり、大きく潤滑油添加剤やエンジン性能回復を主とした添加剤、エンジン内に蓄積したカーボンやスラッジの除去を目的とした洗浄用添加剤などが販売されています。

「エンジンオイルの定期期な交換をするだけでは駄目なのか?」
という意見も多く添加剤の使用を疑問視される方も少なくはありませんが、年式も新しく、低走行距離の車であれば、定期的なオイル交換のメンテナンスでも十分な性能、本来のエンジンパフォーマンスを維持することは可能です。

過走行の車や年式が古いものであれば、オイルの本来の役割である、「潤滑・密封・冷却・防錆・洗浄分散」などの基本機能に加えて、添加剤の効果が大きく期待することができます。

また、メンテナンス不良の車や、移動距離が多いトラックなどは、エンジン内部に汚れが蓄積しているケースが多く、パワー低下や燃費が悪化してしまいます。
添加剤を使うことによって汚れの洗浄や、内部の潤滑、保護の役割などの回復が期待できます。


添加剤の費用はメーカーなどによって変動しますが、安いものでは約1000円弱で購入することができます。
価格相場として1000円~3000円前後で販売されていますので、自分の車の使用用途で購入の判断基準にして頂けると幸いです。

使用頻度はメーカーによって推奨時期が違いますが、平均してオイル交換の時期に添加剤を使用することがお勧めされています。
一例として5000kmまたは6ヶ月に一回が好ましいでしょう。


ただ、過走行の車やシビアコンディションでの走行をする場合には、その時期や距離よりも早い頻度で使用することが理想的です

ガソリン車、ディーゼル車によって種類が違う?


ガソリン車とディーゼル車は燃焼工程や構造、使用する燃料が異なることや、エンジンオイルの種類も違います。


ガソリン車の燃焼工程は、燃料と空気を混ぜた混合気をシリンダー内で圧縮し、圧縮された混合気にスパークプラグ(点火プラグ)という火花を飛ばすライターのようなものを使い混合気を燃焼させパワーを動力に変えます。


燃焼までのサイクルには2サイクル4サイクルがあり工程はいかになります。
・4サイクル
吸入→圧縮→燃焼→排気
・2サイクル
吸入・圧縮→燃焼・排気

上記のように燃焼室内のピストンが4工程で燃料と空気を吸入し圧縮、点火プラグで爆発されるのに対して2サイクルは2工程で一回の燃焼を行う構造となっています。

ディーゼル車と違う所を例として挙げると燃料の噴射量を調整するインジェクターや点火プラグに火花を飛ばす電気を供給するイグニッションコイルなどの部品がガソリン車にはあります。


使用される燃料は、ガソリン車を所有されている方であればご存知かと思いますが、ハイオクガソリン・レギュラーガソリンの二種類が使用されています。
この2つの種類のガソリンには「オクタン価」の違いによって分けられており、オクタン価の数値が高い程、異常燃焼がしづらく、高出力を得る事ができ、ノッキング現象の予防にもなります。

次にディーゼル車の燃焼工程の説明になります。
ガソリン車と同様に4サイクルの吸入→圧縮→燃焼→排気の4工程となっていますが、大きな違いとして点火プラグを使った火花による燃焼ではなく、大量に吸入した空気を圧縮して、インジャクターから高圧に噴射された燃料を自己着火させる点になります。


着火させる為に必要な燃焼室内を高温にさせる為の動作の中で、ガソリン車と比較すると圧縮比が大きく違い、高圧縮時の吸入空気温度は500℃~800℃となっています。
ガソリン車が混合気を作り出す為の空気の割合を調整する為のスロットルバルブがディーゼル車にはなく、吸入空気の量を制御するのではなく、燃料の量、タイミングの調整で回転、出力を制御している事から、ポンピングロスを低減する事で高い熱効率を保持しています。


しかし、燃焼圧力が高い事から、エンジンの振動や騒音があるというデメリットもあるエンジンです。

使用される燃料には、上記で紹介した燃料の自己着火する燃焼方式に適応した「軽油」が使用されており、高温高圧下で効率よく燃焼する特性をもっています。
ガソリン車、ディーゼル車では燃焼するまでの工程や、空気や燃料の調整する制御方法、燃料の供給から使用される部品の有無などと大きな違いが比較してみると沢山ある事がわかります。

添加剤を使用することよるメリット・デメリットの解説

添加剤の効果や用途、ガソリン車、ディーゼル車の添加剤や燃料系洗浄剤をご紹介しましたが、使用する事によるメリットがあることはもちろんの事ですが、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

メリット

エンジンオイルの添加剤を使用することによるメリットは多く、上記でご紹介した、燃費の向上や振動の低下、静粛性などがあり、エンジンオイルに合わせて使う事で、車の性能を大きく回復、向上させる事が可能です。

低走行距離の車にも、もちろん使用可能ですが、過走行、シビアコンディションの車に使用する事で添加剤による恩恵を大きく受ける事ができ、エンジンの寿命が伸びる事に加えて、内部に蓄積した汚れを取り除くことでリフレッシュすることができます。
以下に項目としてメリットをご紹介します。

・ エンジン内部の洗浄効果
・ 燃費の向上
・ 腐食、サビ防止
・ エンジン内部の摩擦・摩耗の低減
・ エンジンの振動、静粛性の向上

この他にも、車の劣化からくるオイルの滲みや漏れに対応した添加剤、オイル上がり、オイル下がりに対応した添加剤もあり、その車の状態や使用用途によって使う添加剤を変える事ができるのもメリットの一つです。

デメリット

エンジンオイルの添加剤には多くのメリットが存在しますが、デメリットも少ないですが存在しています。
大きな点として挙げられるのはコストの問題です。
5000kmもしくは半年に一回のエンジンオイルの交換にかかる、オイルの費用や店頭で作業をお願いする場合は工賃が発生しますが、その金額に加えて添加剤の料金が必要になります。

種類やメーカー、ガソリン車かディーゼル車かによって添加剤の金額は変わりますが、通常のオイル交換にプラスして添加剤の料金がかかってしまうので、コストが高くなってしまうのはデメリットの一つと言っても過言ではありません。

次に挙げられるのは、低走行、過走行などの車の状態にもよりますが、添加剤を使用したあとの効果があまり感じられないケースもあります。
また、幅広い種類が存在する添加剤の組み合わせによって、逆に車が故障してしまう可能性もあり、添加剤を選ぶ際には今現在使用しているエンジンオイルの粘度などを調べた上で選ぶ必要性があります。

また、オイルとの相性以外にも車種によって添加剤を使用できないケースもありますので、使用時には車に添加剤が使用できるかの有無も確認する必要があり、不安な場合には、所有する車のメーカーやディーラー、カー用品店等で購入前に確認されることをお勧め致します。

まとめ


添加剤には様々な種類があり、その人の乗り方や、使い方によって選ぶ添加剤は変わってきます。
また、添加剤の効果は豊富にあり、きちんとした方法で適切な添加剤を選ぶ事でその効果は大きく発揮される事が期待されます。


ガソリン車やディーゼル車によって専用の添加剤は販売されていますが、ワコーズやPITWORKなどの有名所のメーカーではガソリン・ディーゼル兼用として使用できる添加剤も多く、どちらの車にも使用ができますので安心ですね。


今回ご紹介したのはエンジンオイルの添加剤になりますが、記事内にも登場した燃料系の添加剤や、オイル交換前に使うエンジン内部の洗浄剤のエンジンフラッシングオイル、オイル漏れ防止剤、省燃費系洗浄剤などの様々な添加剤がありますので、この記事で少しでも興味が湧いた方は是非、ネットやカー用品店などで調べてみてください。



https://dpf-dpd.com

https://susugoroshi.com

よくある質問

煤殺し赤を6ヵ月以内にまた使用するのは良くないですか?

6ヶ月以内でご使用頂いても問題ございません。※トラック・バス・建機用

煤殺し極ディーゼル乗用車用は1万kmに1回の添加頻度を推奨しています。

対象車両について

輸入車も含め、建機など、ディーゼルエンジン搭載の全ての車両に使用する事できます。

燃料フィルターの交換は必要ですか?

煤殺し青・極をご使用いただく際は、燃料フィルターの交換を推奨しています。

2tトラック車でマニ割りしていますが煤殺し製品を使用しても大丈夫でしょうか。

ディーゼル車であれば、マニ割りされている車両でもご使用が可能です。

燃料タンクが150ℓなのですが給油ごとに煤殺し赤を半分ずつ続けて投入しても大丈夫?※トラック・バス・建機用

半分を2回続けてのご使用で大丈夫です。また150Lであれば1本そのままを1回でご使用頂いても問題ございません。※トラック・バス・建機用

クリーナーと併用しても大丈夫?

弊社で販売しております【煤殺し】シリーズでの併用は大丈夫です。
他社メーカー様の製品との併用はお控えください。燃料がゲル化する恐れがあります。既に他社製品をご使用中の場合、何も添加せず給油を3回満タンにしてお乗りいただいた後にご使用ください。

煤殺しの赤と青を持っているのですが、同時に入れても大丈夫なのでしょうか?

【煤殺し】シリーズでの併用は大丈夫です。

燃料が満タンの状態で添加しても効果あるの?

燃料が満タンの状態でもご利用いただけますが、燃料給油前に本製品を添加して、その後給油することで、製品とよく混ざることで効果を得られやすくなります。

添加してどのくらいで効果が出るの?

お車の状態によりますが、早い方で添加して1日目から感じられるお客様もいらっしゃいます。最低でも1週間程経過を見ていただければと思います。

他社の添加剤をこの間入れたばかりなんだけど...。

他社様の添加剤が残っている状態で「煤殺し」を使用すると、成分によっては化学反応で液体がゲル化し、かえってトラブルにつながる結果になるという調査報告がありました。他社製品をご使用中の場合、最低3回は給油された後に「煤殺し」をご利用ください。

また、急なご入用などの場合は、どの添加剤が問題あるか確認しますので、一度弊社スタッフへご連絡ください。

小型トラックに乗ってるんだけど、タンクが100Lだから3台分あるってこと?※500ml

その通りです。ディーゼルエンジン搭載車両であれば、車種・用途に関わらずご利用いただけます。

お車の状態が良くない場合は、給油毎に連続して添加いただいて問題ございません。

煤殺しに関するお問い合わせ

お気軽にお問い合わせください。

0866-31-6330

受付時間 9:00-19:00 [ 日・祝日除く ]